ミリオン・ダラー・ベイビー
「これは、シンプルなラブストーリー、父と娘のラブストーリーだ」
クリント・イーストウッド
そこにあるのは、あまりにも悲しく、あまりにも切ない愛の形
<ストーリー>
トレーラー育ちの不遇な不遇な人生の中で、
唯一自分が誇れるのはボクシングの才能だけ。
その想いを胸にロサンゼルスにやってきた
31歳のマギー(ヒラリー・スワンク)。
彼女は名トレーラーのフランキー(クリント・イーストウッド)に
弟子入りを志願するが、フランキーは「女性ボクサーはとらない」
といって彼女をすげなく追い返す。
だが、これが最後のチャンスだと知るマギーは、
フランキーのジムに入団し黙々と練習を続ける。
そんな彼女の真剣さにうたれ、
ついにトレーナーを引き受けるフランキー。
彼の指導のもと、めきめきと腕を上げたマギーは、
試合で連覇を重ね、チャンピオンの座を狙うまでに成長。
同時に二人の間には、同じ孤独と喪失感を背負って
生きるもの同士の絆が芽生えていく。
だが、彼らは知らなかった、その絆の真の意味が
試されるときが来ることを・・・。
(公式ホームページより)
<感想>
私が映画を見たときしばらくコメントをしたくなくなるのは
その映画にとてもがっかりしたときか
本当にいい映画に出会ったときのどちらかです。
今回はその後者でした。
胸の中に残るなんとも言えない思いを
言葉で表現するととても陳腐なものになってしまう気がして、
しばらく自分の中でじっくり味わいたくなるのでしょうか。
それも十分満喫したので感想を・・・
ともに孤独を背負っていきる2人が
お互いの中に「家族」を見い出し、
それまでの人生に足りなかった
愛を見つけ出していくのですが、
その愛の描き方が繊細で、とても胸を打つものでした。
そして、その愛ゆえに苦しむときが来る・・・
もう途中からは涙が止まりませんでした。
自分らしく生きること
自分らしく死ぬこと
この2つはまったくイコールではない
だからこそ2人は苦しんだのでしょうか・・・。
しかし、もしこの2つをどちらも為すことができたら
その人の人生はとても幸せなものだったと
言うことができるのではないか・・・
とこの映画を見て感じました。
心に残る一本になると思います。
オススメ指数(こんな気持ちのときに・・・)
人生を見つめなおしたい ★★★★★
感動して泣きたい ★★★★☆
何も考えずすっきりしたい ★☆☆☆☆
公式ホームページ